2018Dec2018.12.01

沖縄の伝統芸能「エイサー」とは・・・？

はいたい　ぐすうよう　ちゅううがなびら！
（沖縄本島の方言で「こんにちは、ごきげんいかがですか？」）

南国沖縄も、朝夕はずいぶんと肌寒くなり、ようやく冬の訪れを感じる今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか？
年の瀬を迎え、お忙しい毎日かと存じますが、どうかお身体を大切にお元気にお過ごしください。

さて今回は、沖縄の伝統芸能「エイサー」について客室乗務員の新垣がご紹介いたします。
早速ですが、皆さまはエイサーをご覧になったことはありますか？

エイサーとは、本土の盆踊りにあたる沖縄で古くから伝わる伝統芸能のひとつで、お盆の時期はもちろん、運動会や披露宴など、さまざまなイベント、お祝い事にも用いられる沖縄県民にとっては大変馴染みのある演舞です。

ちなみに沖縄のお盆は、新暦ではなく旧暦の7月13日からの3日間で、ご先祖さまをお迎えする初日を「ウンケー」、中日を「ナカビ」、お見送りする最終日のことを「ウークイ」といいます。（＊地域によって呼び方が異なる場合も。）

一説では、ウークイ（お送り）の夜に、ご先祖さまが寂しい思いをせず元気に帰れるようにみんなで踊ってお見送りをしたのが、エイサーの始まりといわれています。

ウークイの夜になると、各地域の青年会がエイサーを踊りながら地域内を練り歩く「道ジュネー」が行われます。近年は、旧盆中であれば昼夜を問わず道ジュネーをするところが増えてきており、その時期には県内各地でエイサーの賑やかな太鼓の音が聞こえてきます。

一言で“エイサー”といっても、よく見てみると演者のなかにはさまざまな役割があるんですよ！リズムで踊り手の指揮をとる太鼓打ちだけではなく、先頭で地域の旗を持つ「旗頭」、手先のしなやかな動きを生かした「手踊り」、三線を引きながら唄を歌う地方・地謡（ジカター・ジウテー）、道化役の京太郎（チョンダラー）などから構成されています。

なかでも “チョンダラー”は、個性的なお化粧と衣装を身にまとい、エイサーには欠かせない盛り上げ役のような存在です。「チョンダラーに抱っこされた子供は元気に育つ」という昔からの言い伝えがあり、チョンダラーが演舞の合間に赤ちゃんを抱っこしている場面をよく見かけます。小さなお子さまは恐がって泣いてしまうことが多いですが、我が子の健康と幸せを願い、保護者の方々は率先してチョンダラーのところへお子さまを連れて行きます(*^^*)　心あたたまる、素敵な伝統ですよね♪

エイサーは青年会や団体ごとに、バチさばきや踊り方が異なり、その地域ならではの演舞を見ることができるので、県内各地へエイサーを見に行くのも楽しいですよ♪

6月から9月まではエイサーシーズンとなっていて、“エイサーの街”として有名な沖縄市コザで開催される「全島エイサーまつり」や、那覇市の国際通りで行われる「一万人のエイサー踊り隊」など、イベントが盛りだくさんです！！シーズン中に沖縄へお越しの際には、ぜひエイサーイベントに参加して、沖縄ならではの伝統と文化に触れてみてはいかがでしょうか＾＾

【JAL TODOFUKEN SEAL・RACオリジナルシールについてのご案内】

RAC機内でご用意しているシールを２種類ご紹介します♪♪

① JAL TODOFUKEN SEAL

「お客さまとのつながりを大切にしたい」という思いが形となった“JAL TODOFUKEN SEAL”は、JALグループ国内線に乗務する客室乗務員がそれぞれ縁（ゆかり）のある地のバッジを着用し、お声かけいただいたお客さまに各都道府県のデザインが描かれたシールをお渡ししております。写真は、実際にRACの客室乗務員が持っているシールの一部です。 ※なお、“JAL TODOFUKEN SEAL”は2019年3月で終了となります。