RAC

美らっく RAC

2019Dec2019.12.01

祝!ユネスコ無形文化遺産登録!「宮古島のパーントゥ」

はいたい!ぐすーよー ちゅううがなびら(皆さま こんにちは) 今年も早いもので、一年の締めくくりの月となりました。 沖縄もすっかり肌寒い季節となりましたが、お身体に気をつけて元気にお過ごし下さい。

さて今回は、宮古島の「パーントゥ 」に客室乗務員の澤岻と新垣が参加しました!

パーントゥは「来訪神 仮面・仮装の神々」として、昨年ユネスコ無形文化遺産にも登録された世界に誇る宮古の伝統的な祭祀です。

実は「パーントゥ」と一口に言っても、宮古島の2地区でそれぞれ内容も異なるパーントゥが開催され平良島尻の「パーントゥ・プナハ」と上野野原の「サティパロウ」があります。ユネスコには、2地区のパーントゥが「宮古島のパーントゥ」として登録されました。

今回は私たちが参加した、登録後初開催となる「パーントゥ・プナハ」についてご紹介します♪

今から数百年前、島尻の「クバマビーチ」に仮面が漂着し、村人たちはこの仮面が海の遥か彼方から訪れた“来訪神”として崇めたことが始まりとされています。

この仮面は、普段はパーントゥの宗家にあたる「ムトゥ」に祀られており、当日になるとその仮面を被った三体のパーントゥが集落に出て厄払いをします。

二日間にわたって開催されるパーントゥの前日には、集落内に魔物が入ってこないように、豚の骨を結んだ縄を、集落の入口の木や電柱に張り渡す「スマッサリ」も行われます。この縄は当日には外され、パーントゥが身にまとうキャーン(つる草)を縛り付ける縄として用いられます。

パーントゥ当日、自治会の青年3名がクバマビーチで身を清め、全身にキャーン(つる草)をまとい、頭のてっぺんから足の先まで泥を塗り、三体のパーントゥと化します。

この泥は、かつて村人たちが産湯として使っていたという泉「ンマリガー」の底から採れる、神聖な泥だそうです。ンマリガーでたっぷりと泥を塗った後、仮面で顔を隠したパーントゥが集落に姿を現します。

私たちは地元の子供たちに混ざり、わくわくしながらパーントゥを待っていると、ついに念願のパーントゥが登場!ゆっくりと歩き集落へ向かうパーントゥを実際に目の前にすると…迫力満点で思わず立ちすくんでしまいました。

しかしボーっとしていられるのもつかの間、パーントゥは急に走り出し、こちらへ向かってきます!

みんな逃げるのに必死!地元の中学生たちは、ランニングシューズを履いて「逃げる準備万端!」と言っていました。

パーントゥは始めにムトゥを訪れ地域の先輩たちに挨拶をし、祝い酒を酌み交わします。もちろん先輩たちにもたっぷり泥を塗って、厄払いも忘れません。

その後、三体のパーントゥは四方八方に分かれ、集落を駆け巡ります。ターゲットはその集落にいる人・物・全てです。交通整備をしている警察官やパトカーにも容赦ありません!

泥を塗られることによって、一年間無病息災で過ごせるといわれており、新居や新生児の生まれた家、新車を購入した際には念入りに厄払いをしてもらいます。

我が子に泥を塗ってもらおうと、必死で子供たちをパーントゥの元へ連れて行くお父さんお母さんの側で、子供たちは「嫌だー」「助けてー」と泣き叫んでいました。子供に泥を塗ってもらい一安心の親御さんにも、その後しっかりと泥を塗るのがパーントゥです。

その光景を見ながら「自分も小さい頃は怖くて泣き叫んでいたのをよく覚えている」「悪いことをしたらパーントゥのところに連れていくよ!と親に叱られた」という地元の方ならではのエピソードも聞かせていただきました。「島尻の子供たちはこうして強くなるんですね~」とお話をしながら、ほっこりとしている私たちのすぐ後ろには…なんと別のパーントゥが登場!

ハッと目が合ったときには、時すでに遅し。

顔にまでベターっと大量の泥を塗ってもらい、しっかりと厄払いをしてもらうことができました!

パーントゥは神出鬼没。いつどこからやってくるかわかりませんので常に緊張状態です。特に日が落ちたあとのパーントゥは真っ黒で見つけにくく、スリル満点でした。

そしてなんと言っても足がとても速かったです!!

パーントゥは20時頃まで続き、集落内には泥を塗られた人の悲鳴と笑い声が響き渡っていました。細かく定められた工程や決まりがあり、多くの方々の協力を必要とするパーントゥを開催することは、容易ではないはずです。

今回のパーントゥでも、後世に継承していこうという地元の方々の強い思いが結束し、開催されているのだと感じる場面が多々ありました。改めて私たちは貴重な体験をさせていただけたことに感謝し、記事を通して皆さまに紹介できることに喜びを感じます。

今後とも島々の魅力を発信していけるよう努めてまいりますので、来年度の更新も楽しみにお待ち下さい☆皆さまが健やかに新年を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。

最後までご覧いただき、たんでぃが~たんでぃ♪(宮古の方言で「ありがとうございました」)

機内販売

今回は、12月機内販売商品のご紹介です。

  • RAC × citta 機内限定クッキーセット
  • 久米島 活き車えび(郵送商品)

12月限定商品 RAC × citta 機内限定クッキーセット

“citta ”(チッタ) は沖縄県中頭郡中城村にある、卵や乳製品を使わず、心と身体にやさしいおやつを作っている焼き菓子屋さんです。

沖縄産の風味豊かな黒糖やきび砂糖、ミネラルたっぷりの天然塩を使用するなど、厳選した素材を使い、ひとつひとつ丁寧にお店で焼き上げています。店主の佐藤ご夫妻がわが子のために10年以上作り続けてきたお菓子がベースとなっており、小さなお子さまも安心してお召し上がりいただけます。

味わい深いcittaの焼き菓子はデパートやイベントでひっぱりだこ☆RAC×cittaのオリジナルクッキーセットを、お子さまのおやつやクリスマスの贈り物にぜひお買い求めください♪

久米島 活き車えび(郵送商品)

生産量日本一!皆さま待望の“久米島・活き車えび”の季節がやってまいりました!機内で注文していただき、直接ご指定の配達先にお届けいたします♪(※配達不可地域あり)

久米島の海水と国産の餌で養殖された活き車えびは、お刺身やお雑煮・煮つけ・天ぷらと多彩な味わい方をお楽しみいただけます。産地直送・冬季限定の海の幸を、大切な方への贈り物やご家族が集まる年末年始のご馳走にいかがでしょうか??