新機材DHC8-Q400CC(カーゴ・コンビ)の導入についてご紹介します!!
はいたい ぐすうよう ちゅううがなびら!(みなさん こんにちは!)
沖縄地方は梅雨が明けて、いよいよ沖縄の夏本番、到来です。沖縄の空は、青い空に真っ白な雲が眩しく光っています。
本州地方は梅雨の真っただ中ですが、みなさま、さわやかにお過ごしでしょうか。
さて、美らっく❤RAC第13弾は、私たち、琉球エアーコミューター株式会社(以下RAC)社員が語る新機材DHC8-Q400CC(カーゴ・コンビ)(以下Q400CC)の製造から導入についてご紹介します。
2013年、RACでは後継機プロジェクトチームが発足し、後継機導入に向け何度も話し合いを重ねてきました。
後継機をQ400CC型機に決定した後、いよいよ導入にむけて本格的に準備がスタート!
カナダで行われた飛行機メーカーのボンバルディア社とのKICK OFF MEETING(総決起会)では、意見交換が活発に行われ、ボンバルディア社と一丸となった取り組みが始まりました。
もちろん、会議は全て英語です!専門的な会議のため、私達も身振り手振りも交えて四苦八苦の状況でしたが、「思えば叶う」の強い気持ちで会議を進めていきました。
話し合いを重ねていく中で、地元のお客さま、働く仲間の双方の意見を取り入れた世界初の貨物室拡張型の飛行機が誕生することとなり、名前はQ400CC(カーゴ・コンビ)と名付けられ、RAC路線のニーズに合った飛行機の誕生です!
これまでよりも貨物室を大きくしたいというRACの要望に応えるため、ボンバルディア社員にも会議に備え事前に沖縄の離島空港を訪れ、直接見学も行ってもらいました。設計前に搭載方法や如何に荷物や貨物をスムーズに搭載できるか、搭載時間の短縮などカナダにて検証が多く行われ、従来機の約2.5倍に拡張した貨物室が完成したのです。
設計後は、いよいよ製造に入ります。
ところで、みなさんは、飛行機はどのように作られるかご存知ですか?
飛行機は、胴体部分のパーツをひとつひとつ繋げていくことから始まります。胴体が完成すると、客席の座席や収納棚など内部のパーツを取り付けていきます。また、プロペラやエンジン、客室内のギャレー(調理室)や化粧室などは、それぞれ専門の工場で作られ、完成と共に取り付けられます。
さて、こちらの写真をご覧ください。
これは、塗装前の飛行機です。初めて見る方も多いのではないでしょうか。
飛行機の塗装前の色は、実は軍用機のような緑色をしています。この状態から真っ白な機体になるなんて想像できないですよね~!
カナダで着々と製造が進められる中、RACでは各部署が導入に向けてさまざまな準備を行いました。運航の為の訓練、マニュアルの改訂、各空港との調整などやるべきことはたくさんあります!
数か月かけて完成したQ400CCは、その後カナダにてテストフライトが行われ、飛行機の耐空検査やシステムの確認、ドア操作の確認など、旅客機として安全に運航するためのチェックを細かく行います。1号機のテストフライトは、冬場だったため、雪や天候に左右されやすくスケジュールの調整などが大変でした。
いよいよ2015年12月、全てのチェックをクリアした1号機の受領式が行われました。
カナダで行われた受領式には、プロジェクトメンバーが参加し、記念すべき日となりました。
年をまたいで2016年1月に入り、新しい飛行機はいよいよ沖縄に向け出発!!
数各国を経由し、約1週間かけ、遂に第1号機が那覇空港に到着しました。
初めて機体を見る社員も多く、真新しい飛行機を目の前に、心躍るような気分でした。 1月には修祓式という安全祈願も行い、新たに身を引き締め、新機材の安全運航を社員全員で祈願しました。
2016年3月には、Q400CC導入のお披露目式典が行われ、各メディアの方々を招待し、世界初となる飛行機をお披露目いたしました。
運航乗務員、客室乗務員、整備士、運航管理者など運航に関わる全職種が必要な訓練や資格を取得し、就航に向け全ての準備がすべて整いました!
4月15日、いよいよ就航の日!
世界初となる飛行機がお客さまを乗せて沖縄の空へ飛び立ちました。
地元のお客さまの思いと社員の思いが一つの形となったQ400CCは、これからも大切なお客さまと夢を乗せ、元気に沖縄の空を飛びまわってまいります。
一人でも多くのお客さまにQ400CCにご搭乗いただき、快適な空の旅をお過ごしいただけると幸いです。
沖縄んかい、めんそーりよー♪(^-^)
これからもRACをよろしくお願いいたします♪