RAC

安全への取り組み整備部門

整備部門とは

整備部門は航空機の整備作業に直接携わる現業部門(整備士が所属)と、それをサポートする間接部門の組織で構成され、それぞれの組織間で連携を取りながら、安全運航と定時運航ならびにお客さまが快適に空の旅を満喫できるよう、日常の航空機整備に携わり、品質の高い航空機を提供しています。

整備士の1日

整備士の1日は、全航空機の前日の整備状況把握から始まります。出社後、作業リーダーより前日の航空機の整備状況報告が行われた後、整備士は駐機場で出発準備作業に取り掛かります。
まず行われるのは、1日の最初のフライトの前に行われる飛行前点検です。チェックシートに基づき、航空機の外周り、操縦室、客室、貨物室等の点検が行われ、定められたスイッチ類の確認等が行われます。

点検を終えた整備士は、航空日誌へ記載した整備状況を基にパイロットへ航空機の状況説明を行います。航空機はこの後、整備士からパイロットへ引き継がれ、お客さまを乗せて那覇空港を次々と飛び立っていきます。
その後、目的地で折り返し那覇空港へ戻って来る航空機、複数の空港を経由して那覇空港に戻って来る航空機もあり、予め定められた機材計画に基づき運航に供されます。

那覇空港に戻って来た航空機は、故障が発生した場合、パイロット(時には客室乗務員からも)より整備士に機体状況の報告が行われた後引き継がれます。
整備士は不具合箇所の修理を限られた時間の中で確実に行った後、再びパイロットへ航空機を引き継ぎます。

各航空機は、1機あたり一日10便前後のフライトを行った後、那覇空港で整備士による最終飛行後の飛行後点検を実施し、必要に応じて不具合修理が行われます。これを終えると航空機の整備作業は完了です。
但しこれで全てが終わった訳ではありません。整備士の最後の重要な仕事は、業務内容の記録と翌日勤務の整備士に対する各航空機の整備状況の伝達です。必要により写真等も活用し、航空機の現状を正確に伝えます。
これらの業務を全て終え、整備士の1日は終了します。

整備士の仕事は、毎日がこれらの業務の繰り返しです。最終便後の整備作業では、翌日の出発迄に不具合修理を終えるため、深夜まで作業を継続することもあります。地道で一見単純とも思える仕事ですが、教育・訓練や作業経験で培った高度な専門能力や五感をフルに発揮し、これらを迅速かつ確実に行うことが、お客さまへ提供する航空機の安全運航に繋がっているのです。

航空機の整備

整備とは、安全で快適な運航を行うために航空機の品質を維持向上させる作業のことを言います。
整備にはサービシング、検査、点検・試験、修理、改修等の作業があり、定期的に深度・頻度の異なる複数の整備機会を設けて、その中で実施しています。

サービシング

燃料補給、潤滑油補給、クリーニングなど、航空機の運航に必要な消耗品を補充し、保守を行うための作業をいいます。

検査

航空機の状態が健全であること(不良状態がないこと)を確認するための作業をいいます。

点検・試験

点検とは、悪い箇所や異常がないか、一つ一つ検査する作業、試験とは性能などを試す作業をいいます。

修理

検査、点検・試験中に発見、または運航中に発生した故障や破損、もしくはその兆候のあるものを元々の機能または強度を持つように回復、予防する作業をいいます。

改修

航空機や装備品の原設計を変更する作業をいいます。航空機及び装備品の改善や、信頼性の向上のために実施しています。

整備の段階・種類

日常整備

日常整備は、飛行当日の最初の飛行前に実施する飛行前点検と、飛行当日の最後の到着後に行う飛行後点検により構成されます。飛行前点検は、機体、操縦室および客室内の各種点検、操縦室のスイッチ類のポジションの確認、指定箇所の作動点検を行い、出発準備が整った事を最終確認した後、航空機をパイロットへ引き渡します。飛行後点検は、パイロットより機体状況の申し送りを受けるとともに、航空日誌の内容を確認し、必要に応じ不良箇所の修理を行います。また、飛行後点検で指定された内容(滑油量の確認、機体、操縦室および客室内の点検、翌日の飛行迄の機体に対する安全処置等)を実施します。

定期整備

定められた飛行時間間隔で実施する整備で、間隔の短い順に以下の段階を設けています。

DHC-8-400型の整備方法

A整備 航空機の状態確認を目視検査や一部試験を中心として実施しています。
日常の飛行前点検よりも更に詳細に健全性を確認するものです。発見された不具合は、部品の交換や修理によって是正しています。
C整備 航空機の状態確認を目視検査や一部試験を中心として実施しています。
日常の飛行前点検よりも更に詳細に健全性を確認するものです。発見された不具合は、部品の交換や修理によって是正しています。

定期整備の間隔

A整備 C整備
DHC-8-400型 600時間 6000時間

品質管理

航空機の品質は、その使用環境に応じた整備方式及び整備基準の設定を行なうと共に、品質状況を継続的にモニターし、品質阻害要因を除去するための改修や改善策を講ずることによって維持向上を図っています。これらの業務は、社内経験や航空機メーカーから提供される情報等も取り入れながら体系的に行われて、その結果として安全でかつ快適な航空機を定時に運航することができます。

整備訓練

航空機の整備作業を正確・迅速に行うことができ、さらに応用業務も処理できる能力を身に付けるために、整備士の訓練を行います。訓練は、座学訓練と実技訓練を基本に、OJT方式(On the Job Training)を取り入れて実施しています。入社後、整備経験を重ねながら国家資格受験資格を得た後、1等航空整備士の取得を目指し訓練を行います。

【社内資格】初級整備士

入社後、半年から1年を目安に訓練を実施し、試験に合格した者に対し付与します。
主に基礎的な技量を必要とする作業を正確に実施する技量を養成します。

【国家資格】1等航空整備士

国の定める整備作業経験を経た 後、専門的な養成訓練を経て、国家試験を受験します。
航空機の型式毎に試験を受け資格を取得し、整備全般に渡る作業の確認を行います。

【社内資格】確認主任者

国家資格の一等航空整備士資格を取得した者を更に訓練し、社内試験に合格した者に対し資格を与えます。
航空機が安全に飛行出来ることを確認し、法律に基づき航空日誌へ整備の記録とサインを行う事が出来ます。

各部門での取り組み

安全運航への取り組み

運航・乗員部門

客室部門